キング・ムエ佐藤孝也氏がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。
ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。
今回のサブタイトルは~目には目を、サウスポーにはサウスポーを~
その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~
その14はこちら~メジャースタジアムのチャンピオンになるには?~
その16はこちら~グーにはパー、パーにはチョキ、チョキにはグー~
その19はこちら~一番ダメなのは動きの美しさがないこと!?~
その20はこちら~7/29(金)福田海斗VSトゥッカターペット戦の判定について~
その21はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて~
その22はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(中編)~
その23はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(後編)〜
その24はこちら~タイ人潰し・・・ローキックとフットワークの2段構え~
その25はこちら〜わかりにくい(と言われる)ムエタイの判定をわかり易く~
その26はこちら〜ムエタイのエッセンスがぎっしり詰まったこの試合~
その29はこちら〜ワンチャローンKO負け!から何が見えるか?~
その30はこちら〜わかりにくい(と言われる)ムエタイの判定をわかり易く~
~目には目を、サウスポーにはサウスポーを~
日曜日8日、新日本キックボクシング協会・治政館主催興行「WINNERS2017 1st」での、
志朗選手VSプラカーイペット戦 (写真:バウトレビューより)
凄い試合でしたね~。
プラカーイペット選手、今でこそランキングから外れていますが、以前は7チャンネルを中心に活躍していた一流選手。
その実力は少しも錆びておらず、仮にあのまま判定となっていたら、プラカーイペット選手がポイントで勝っていたでしょう。
それにも増して、今回の試合で一番良かったのは、
志朗選手のヨックバン(ミドルのスネブロック)。
プラカーイペット選手はサウスポー、タイ人の場合ほぼ例外なくサウスポーは左ミドルが得意で、どんどん蹴ってきます。
この試合でもプラカーイペット選手の左ミドルはキレもあり、タイミングも良いものでした。
しかし、
志朗選手はことごとくヨックバンでディフェンス、蹴り返しも非常に速かった。
サウスポーの左ミドルはタイミングがワンテンポ速く、現役の一流選手でもブロックが間に合わず腕に受けることがあります。
おそらく、
日本人選手の中で、プラカーイペットのミドルをここまできれいにカットできる選手は他にいないでしょう。
タイで練習していること、長くタイで試合を経験していることは伊達ではない、と感じさせる志朗選手の試合でした。
さて、
前置きが長くなってしまいましたが、
このシリーズの⑦でも紹介していますが、ムエタイではサウスポーが非常に多い。
で、
そのサウスポーの左ミドルをいかに殺すか、が重要なんですが、様々な攻略法の中でこれもよく使われる戦法ですが、
自分もサウスポーに構える!
というものがあります。
サウスポーが左ミドルを蹴る際、オーソドックスの選手に蹴るのとサウスポーの選手に蹴るのと・・・当然変わってきます、距離が変わりますからね。
オーソドックスの選手蹴ることは慣れていても、サウスポーの選手蹴るのは蹴りにくいと感じる選手は多いのです。
特にサウスポーの左ミドルは角度が大きく、相手がサウスポーだと「蹴りにくい」となってしまう。
そこを逆手にとって、
サウスポーの相手には、自分もサウスポーに構えて左ミドルを防ぐというもの。
去年12月のルンピニースタジアム生誕記念興行メイン、パンパヤックvsロードレック戦。
サウスポーのパンパヤックに対し、ロードレックは元々オーソドックスながらサウスポーで構えてますよね。
他にも枚挙にいとまがないくらい、この例はあります。
こちらは少々古い試合ですが、サターンムアンレックvsワンチャイ戦。
勝負となる3ラウンド目あたりからサウスポーのサターンムアンレックに対し、ワンチャイがサウスポー構えでミドルを蹴らせないようにしていますね。
ただ、
オーソドックスの選手がサウスポーになるとミドルは蹴られなくなるかもしれませんが、今度はパンチをもらいやすくなる。
パンチの上手い日本人のサウスポー選手に対しては避けるべきかもしれませんね。
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