キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。
ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。
今回のサブタイトルは~タイ人潰し・・・ローキックとフットワークの2段構え~
その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~
その14はこちら~メジャースタジアムのチャンピオンになるには?~
その16はこちら~グーにはパー、パーにはチョキ、チョキにはグー~
その19はこちら~一番ダメなのは動きの美しさがないこと!?~
その20はこちら~7/29(金)福田海斗VSトゥッカターペット戦の判定について~
その21はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて~
その22はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(中編)~
その23はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(後編)〜
ムエタイで勝つ為の100の法則24
10月9日(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」が終わっても残務整理がままならず、なかなか100の法則を更新できませんでしたが・・・、
いやぁ、手前味噌で恐縮ですが、いい試合が多かったですね
他では無気力な試合をするタイ人選手も多い中、「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」に出場するタイ人選手はみんな本気モード。
昨年5月、今年6月の名古屋大会でもそれは証明されています。
次回大会も面白くなりそうですよ~。
さて、今大会、スーパーレックとヤスユキ選手の衝撃的なKO劇もありましたが、自分はセミファイナルのディーゼルレックvs薩摩選手の試合を取り上げたいと思います。
結果としてはディーゼルレックが底力を見せTKO勝利だったものの、途中まで薩摩選手は本当に上手に戦ったと思います。
「タイ人潰しの試合をする」
と試合前語ってくれた薩摩選手、その攻略法はローキックとフットワークの2段構えだったような気がします。
もちろん、タイでの試合であってもローキックは重要です。
とはいえポイントを奪うことを前提とすれば、
より重要なラウンドとなる3・4ラウンド目はローよりヒザや首相撲、ミドルキックが増えて、余程ダメージを与えている場合は別としてローは相対的に減っていきます。
相手がバンバンヒザやミドルを蹴っているのに、こちら側がローしか蹴っていなければやはりポイントは相手に流れるでしょう。
おそらく、ディーゼルレックも薩摩選手がこのように戦うであろうとしか認識していなかったのだと思います。彼はまだ17歳、海外での試合経験もなく外国人選手がどのように戦うのか、知るべくもありません。
ただし、だ。
ローで最終的に倒すことを前提とすれば、ずっとローを蹴ることに意味はもちろんあるのです。
先にローを蹴られ、いくらミドルを当ててもローを返され、攻撃の終わり際にローを当てられ・・・中盤のラウンドになってもミドルではなくローを狙い撃ちされる戦い方に、ディーゼルレックは大いに戸惑ったことでしょう。
結局、ローで倒されてしまえばポイントもへったくれもありません。
そして、さらに薩摩選手が仕掛けた罠ともいうべきフットワーク。
先に細かくローを当て、サッとフットワークで距離を取る→ディーゼルレックとしては追いかけざるを得ないワケです。しかし、その出足に対してタイミングよくまたローを当てる。
タイ人の習性というか、戦い方を利用した見事な攻略テクニックでしょう。
おそらく、ですが、あのまま薩摩選手のローが効いてきて、決定的なチャンスがあったならば今度は薩摩選手が一気に前に出たでしょう。
薩摩選手とセコンド陣は引くところ、出るところをしっかり把握していたに違いありません。
結果的には及ばなかったにせよ、
いいテクニックを見せていただきました。
コメント
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コメント (1)
う〜ん、深い。難しいですね。私にはできなそうですが、勉強になります。