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【ムエタイ】ムエタイで勝つための100の法則23 番外編~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて 番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(後編)~
キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。
ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。
今回のサブタイトルは番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(後編)~
その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~
その14はこちら~メジャースタジアムのチャンピオンになるには?~
その16はこちら~グーにはパー、パーにはチョキ、チョキにはグー~
その19はこちら~一番ダメなのは動きの美しさがないこと!?~
その20はこちら~7/29(金)福田海斗VSトゥッカターペット戦の判定について~
その21はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて~
その22はこちら番外編 ~日本で行われるメジャースタジアム・タイトルマッチについて(中編)~
ムエタイで勝つ為の100の法則 23(22の続き)
日本で開催されてしまう、タイ・メジャースタジアムタイトルマッチの背景について、私見を述べてきました。これまでの記事は21、22をご覧ください。
さて、このシリーズは今回が最後です。
前回の最後に、”タイ側の計算された展開” ということを書きました。
実は、日本でタイトルマッチを行わせる場合、当然それだけでは終わらない、終わらせないのです。
自分は経験したことがないので断定的なことは言えませんが、日本でタイトルマッチを行なって仮に日本人選手側が勝った場合はすぐに今度はタイ本国で再度タイトルマッチ、という契約がなされてるか、契約が無くてもタイ側はそういう思惑でいるでしょう。
タイ本国であっても再度タイトルマッチを行なえば、再びマネーが動く・・・。
それに、タイのメジャースタジアムで試合することに慣れていないと、また、ギャンブラーを中心としたタイの人達に名前やファイトスタイル、どんな選手か、を知られていないとなかなかメジャースタジアムでは勝つことは厳しい。
そこまでタイ側はわかっていて、タイ本国で試合させれば、もう一度タイ側にタイトルを取り返せる、とタカをくくっているのです。
仮に、その選手が頑張ってタイ本国のタイトルマッチで勝利したとしても、また次同じような流れになるでしょう。
タイ側としては・・・
有望な外国人選手を育てていく、という側面と同時に儲かりこそすれ損は無い。
逆に日本側は、大金を使っても結局、最終的にはタイ本国で勝負せざるを得なくなるし、この方法でいくと王座の防衛は難しいどころか、日本国内で名前が残ってもタイでは誰にも知られずに終わってしまう・・・ムエタイなのに。
私個人としては、非常に悔しい思いがあります。
それは、日本側の選手やプロモーションに対してではなく、タイ側のタカをくくっているその姿勢、悪く言えばナメられていることに対し、同じ日本人として悔しいのです。
出来れば、日本人選手がムエタイとして頂点に立って欲しい、日本の勤勉さや細やかさをもって、日本のムエタイが本国に負けないモノだということを証明して欲しい。
ただ、ことはそう簡単ではない。
タイ側もタイ側で、面子もあり絶対に譲れない部分もある。
しかし、だからといって、禁じ手を使って日本でやってしまうというのもまた愚行なのです。
現在では福田海斗や石井一成、吉成名高、佐々木雄大といった、ジュニアのころからタイで試合を重ね、タイでのし上がっていく選手も増えています。
数年前まで考えられなかったような現実が、どんどん実現してきているのです。
実際、この日本でメジャースタジアムのタイトルマッチを行なってしまうことに関し、事の良し悪しは後世の歴史が判断することだと思いますが、実はもう古い世界の古い行ないなのかもしれませんよ。
「あぁ、昔そんなことよくやってたよねぇ」
と言われているかもしれない。
そのころには、当たり前のようにタイで試合を重ね、タイで普通に一流選手とやり合っている日本人が生まれていることでしょう。
そんな日がきっと来るのだと思います。
9月23日(金)ルンピニースタジアム「スック ルアンポンコンパディアオ」メイン、セクサンVSスーパーレック戦。
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