キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。
ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。
今回のサブタイトルは~一番ダメなのは動きの美しさがないこと!?~
その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~
その14はこちら~メジャースタジアムのチャンピオンになるには?~
その16はこちら~グーにはパー、パーにはチョキ、チョキにはグー~
ムエタイで勝つ為の100の法則19
何かと ”わかりにくい” と言われるムエタイの判定。
実はそんなことはなく、実に単純明快で、よほど ”キックボクシング” のほうがわかりにくいし、画一的な基準もないのでは?と思うのですが…。
ムエタイのルールをかじったことのある方ならわかると思いますが、
ムエタイの重要な判定基準は、「ダメージ度合い」ではありません。
キックボクシングなら、ダメージ重視でその他アグレッシブさだとか、クリーンヒットだとかの要素が並びます。
これがムエタイとなると、
「力強いはっきりとした攻撃」、というのがまず重要な要素となります。
ダメージというのは、この「力強いはっきりとした攻撃」の結果負うものと考えた方が良いでしょう。
ムエタイはこれ以外に、
ディフェンス力、アグレッシブさ、より反則が少ない方、等々、要素が幾つも有るので、逆に言うとわかりやすく判定しやすいと思います。
なんでこんなことを言い出すかといえば(苦笑)、
最近見た試合で、非常に面白い、というか判定の勉強になる試合があったので。
7月12日(火)のルンピニースタジアム「スック エミネンエー」のセミファイナル、ピーコンvsカオカラットの一戦。
結果的にピーコンが勝つのですが、
ヒザをバンバン当てているピーコンが圧倒的にリードしているかといえばそうでもなく、
最終ラウンドでも僅差です。
普通であれば、ピーコンが圧倒的リードをしているくらいヒザを当てているのですが、なぜ差が開かなかったのか?
それは、
まず、ピーコンのスタミナ切れが見えるということ、そこから、ピーコンの組みが綺麗でないことや、ロープを掴むなど反則行為がみられることなどにつながり、ギャンブラーの支持をそれほど得られなかったということでしょう。
もちろん、カオカラットのパンチによるダメージもあるでしょう。
それより、スタミナ切れからくる、動きの美しさが無くなってしまったことが大きな原因でしょうね。
とはいえ、最後は意地を見せピーコンがさらにヒザを当てたので、ピーコンの逃げ切りとなりましたが、試合に勝つには最後までこの動きの美しさを失わないことが大切。
そこにはスタミナというものが一番重要であって、スタミナ切れの動きというのは一番良くないということは覚えておく必要があるでしょう。
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