【ムエタイ】ムエタイで勝つ為の100の法則13~ロープ際をどう考える?~

キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。

ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。

今回のサブタイトルは~ロープ際をどう考える?~

その①はこちら

その②はこちら

その③はこちら

その④はこちら〜外国人はKO以外勝てない?〜

その⑤はこちら~海斗戦で見せたタナデーの試合運びの妙~

その⑥はこちら〜ムエタイはバランスの競技〜

その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~

その⑧はこちら~サウスポー攻略法を考える~

その⑨はこちら~反則であって反則じゃない?~

その⑩はこちら~地味だけど必ずポイントになる技~ 

その11はこちら〜ムエタイ式計量の極意~

その12はこちら~なぜ連打か?~

 

下記キング・ムエ日記より引用


ムエタイで勝つ為の100の法則13

 

~ロープ際をどう考える?~

試合中、相手の勢いに押されロープ際やコーナー際に追い詰められることがあります。

ロープやコーナーを背負った方は追い詰められたと考え、いかにそこから脱出するか?を模索します。

おそらくセコンド陣も、

「動け!」とか「ロープ背負うな!」

と指示を出すでしょう。

以前も少し書きましたが、上手なタイ人選手は、勢いのある選手や手数の多い選手と対戦する際、自らロープを背負って戦うことがよくあります。

日本国内でも老獪なタイ人選手によく見られますよね。

不利なようで不利じゃない、ロープ際でも慌てなくて済むよう、もう一度あの戦法を読み解きましょう。

ロープを背負う方は、相手の出方をじっくり見ることが重要です。

追い詰めた方は打ち気に流行ってるのですから、必ず先手を出したいもの。

大切なのはそのタイミングで、打ってくるところで前蹴りを合わせたりジャブを合わせるわけです。

慌ててロープ際から逃げようとすると、相手の攻撃が見えず喰らってしまう。

ロープ際ならば、ディフェンシブな”待ち”の姿勢が役立つ場合が多いのではないでしょうか。

前蹴りを合わせたりして、相手のバランスが崩れれば簡単にロープ際から脱出できるでしょう。

さらに上手(うわて)をいくテクニックを持つのがセーンチャイ選手。

セーンチャイ選手のロープ際の前蹴り、見たことありますか?

トップロープに体重を預けて、上体を前後にコントロールして前蹴りを出しているのです。

また、相手もベテラン選手なら、ロープ際に相手を追い詰めたからと言って無闇には攻めません。

そんな相手の場合、セーンチャイ選手は自分と相手の顔の前(空中に向かって)前蹴りを蹴ったりして間合いを外します。

ロープを背負ったタイ人選手を攻略するのは本当に難しい。

どう攻めたら良いか、これに関しては自分もなかなか有効な法則は見つけられていません。

ただ、やってはいけない、というかやらない方は良いことが一つあります。

それは、ボディ狙い。

ロープを背負った相手にボディ…打ちたくなりますよね。

もちろん、時と場合によっては有効なのでしょうが、

百戦錬磨の選手なら、相手のボディ狙いは百も承知。

なので、ボディ打ちに対しヒジを合わせることを狙っているわけです。

これはもう、パターンというか定番なのでしょう。

特にパンチャーの選手は注意した方が良いかもしれませんね。

ロープ際というのは、背負った方も背負わせた方も、両方に落とし穴があるのは認識したほうが良さそうです。

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4月2日(土)「ヨードムエ タイラットTV」メイン、パコーンvsカイワンレック戦

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