キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。
ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。
今回のサブタイトルは~なぜ連打か?~
その⑦はこちら~セーンマニーの強さから見る、サウスポーの特性~
下記キング・ムエ日記より引用
ムエタイで勝つ為の100の法則12
~なぜ連打か?~
ムエタイの練習で必ず行うのが「ミドルキックの連打」。
ミット打ちでも、途中に必ず蹴りますし蹴らされますよね。
タイで練習したことのある人ならわかると思いますが、10本や20本は当たり前、30本や多いときは50本もあるでしょう、100本もあるかな??
なぜムエタイって連打にこだわるのでしょう?
まぁ、当然ミドルキックがポイントになるのですから当たり前として、その意味をしっかり理解するとやる気も変わってくるかもしれませんね。
まずはスタミナ。
これはわかりやすいですよね、連続で何本も蹴るにはスタミナや筋持久力が必要になります。
しかし、一番重要な意味はバランスなんです。
ミドルの連打って、10~20本くらいまでは強引にでも蹴ることはできます。
ただ、これが30本くらいになってくるとスタミナや筋持久力もさることながら、バランスが崩れてしまうんですね。
ミドルキックって、実は非常に複雑な動きで、中心軸が崩れると一発なら蹴れても連打は蹴れません。
また、連打を蹴るならば上半身の使い方(腕の振り方)も重要となってきます。
ましてや、連打を速く蹴ろうとするならば、また別部分の体の動きも意識しなくてはいけません。
要は何が言いたいかと言うと、連打を蹴ることのできるフォームが、バランスの取れた一番理に適ったミドルキックということなんです。
ムエタイの試合では、当然のごとく最後まで蹴り数が落ちてはいけませんし、勝負となるラウンドでは飛ぶように蹴りが出ないとダメでしょう。
その意味で一発蹴るごとにバランスを崩してはいけませんし、一発蹴って体力をロスしてもいけません。
体の使い方という意味で、一番バランスの取れた理に適った蹴り方でないといけないということです。
ムエタイのミドルキックを表現するときに、
「ムチのような蹴り」
と、よく言われます。
これは、やはり連打の練習から習得されるのでしょう。
軸足から腰の位置、頭の先までを一直線にして、腕をコンパクトに振ってバランスが崩れない蹴り方で30本40本50本とチャレンジしてみてください。
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