【ムエタイ】ムエタイで勝つ為の100の法則④~外国人はKO以外勝てない?~

キング・ムエ佐藤会長がムエタイで勝つ為の100の法則をキング・ムエ日記に書いている。

ムエタイを知らない人にも知っている人にも読んで欲しい内容だ。

 

その①はこちら

その②はこちら

その③はこちら

 

下記キング・ムエ日記より引用


ムエタイで勝つ為の100の法則④
~「外国人はKO以外勝てない」??~

ムエタイというのは奥が深く、自分達のような外国人には容易に到達できない部分がたくさんあります。

“ギャンブル”が密接に関わっているため、単なる強い弱いだけでは勝利に繋がらないこともあったり・・・。

それゆえ、

「外国人はKO以外勝てないのでは??」

という疑問が湧いてくるのも自然といえば自然。

しかし、

これまで幾度となくタイのリングへ選手を送り込んできた自分からすると、

もちろんその答えは、NO!!

です。まぁ、格闘技ですから、当たり前なんですけどね。

「外国人はKO以外勝てない」のであれば、それは公平公正な競技ではなく、単なるショーかエンターテイメント。

ムエタイがギャンブルの対象である以上、純粋な競技ではないかもしれないけど、自分としてはルールに則った競技であると理解しています。

さて、

「外国人はKO以外勝てないのでは??」イコール「判定で勝つにはどうすればよいか?」

となりますので、その面から考えてみたいと思います。

まず判定で勝つには、

判定で勝つだけのテクニック・体力・気持ちが必要です、

と言ってしまえば話が終わってしまうので(苦笑)、ここではテクニックや技術的なことは不問とします。

それより大切なことは、

(ギャンブラーやプロモーターも含め)タイ人に顔と名前を覚えてもらう!

ことです。

何度も言いますが、ムエタイ(というよりは選手)はギャンブルの対象です。

普通に考えれば、どんな選手か、ファイトスタイルは?体力は?テクニックは?

そのあたりがわからなければ賭けませんよね??

タイ人ギャンブラーは、プロの職業ギャンブラーも多く、外国人のように娯楽のつもりで賭けるのとは違うわけです。はっきり言って賭ける額はハンパなく、普通に何万バーツも賭けるのですから。

なので、情報の少ない外国人選手には賭けにくく、仮に相手がタイ人選手ならばやはり、

「タイ人選手のほうがムエタイを知っているだろう」

との思いからタイ人選手に賭けるのです。

賭け率が有利→絶対と言わないまでも勝利を呼び込みやすくなる、これは前に話しましたよね。

とはいえ、

みんながみんなタイ人選手に賭けてしまうとギャンブルが成立しません。最初から勝敗が見えているような試合をマッチメイクすれば、プロモーターの信用に傷がつきますから、プロモーターはあの手この手で実力を伯仲させようとします。

それは体重ハンデだったりすることがほとんどですが、たまに外国人同士の試合を組む場合もあります。
最近はこのパターンが多いですね。

つまり、

試合のマッチメイクを手掛けるプロモーターや、ギャンブラーに戦い方や体力などパーソナリティーを知ってもらえれば、プロモーター側は実力伯仲する選手をマッチメイクする、ギャンブラーはその判断材料でこちら側に賭けてくれる場合もあるってことです。

それにはタイ現地で試合をするしか方法はありません。

もちろん、メジャースタジアムである必要はなく(ギャンブラーの情報網は凄いですよ)、地方スタジアムや草ムエタイでもいいでしょう。

豊富な練習、実力が必要なのは言うまでもありませんが、

ムエタイを肌で感じ、ムエタイに関わる人たちに顔と名前を覚えてもらう・・・、

一見、格闘技の基本要素(強さ、練習量、テクニック、スタミナ、etc・・・)とは関係のない部分が、実はムエタイで勝つ王道なんですね。

たまに、日本での活躍が情報としてタイ側に流れる場合もありますが、それはごく一部の有名選手に限っての話。

百聞は一見に如かず、でタイへ試合をしてみませんか??

まずはそこが第一歩ですね!

(続く)

image
1/6(水)ラジャダムナンスタジアム「スックワンミッチャイ」メイン、ペッダムVSサクシット戦。

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