【ランシット】石井一成、センソン・エラワンを相手に惜しくも防衛ならず。次戦に期待 5/5(金)

5月5日、ペッティンディープロモーションTrue4Uフライ級王者の石井一成が、ランシットスタジアムにて同タイトルの初防衛戦を行った。

初防衛の相手は2月17日に同タイトルをかけて闘った、センソン・エラワンだ。
タイでは、好勝負だった試合などはすぐに再戦が組まれる傾向にある。
センソンは元True4U105P王者でもあり階級を上げフライ級で石井とのタイトルに挑むも石井に惨敗。
センソン陣営としては日本人の石井に負けた事に相当なショックを受けていたようで、この再戦試合ではどう対策を練ってきたのかが見所だった。

試合は初回、リングで見合って、まずセンソンの立ち方が前回とは逆のサウスポーの構えになっていたことが印象的だった。

これは前回、石井に多数蹴り込まれ致命傷となったローキック対策によるものなのだろうか。
両者は互いに手数も少なかったが時おり石井の重い右ローが決まり、場内の期待を集めた。

2ランドから、センソンは左ミドルの数が増すが、石井はこの左ミドルにカウンターパンチを狙う。
石井のパンチのスピードと破壊力はタイの関係者らも一目置くほどだが、だがセンソンのガードは固かった。

3ラウンド以降もセンソンは左ミドルに徹底し、石井はセンソンのミドルに左フックからのパンチラッシュを試みるがクリーンヒットはしなかった。

4ランドには距離が詰まり首相撲に移行。センソンはここで膝の連打でポイントを取ろうとするが石井も膝を返す。
膝合戦までは良かったが、体勢捌きにあい石井はセンソンの上に乗られる状態で倒れ込んでしまった。

最終ラウンドも、首相撲の状態が続くが石井は不利な状態ながらも突破口を見出すことができなかった。

判定ジャッジ48-49 48-49 47-49の三者三様でセンソンの判定勝ち。センソン・エラワンが石井への雪辱を果たしTrue4Uフライ級新王者となった。

タイ選手は再戦試合の場合、短期間であっても相手の闘い方を攻略し、さらに強くなって挑んでくることも多いが、今回はまさにその様なことが言えただろう。
また石井としては、自分の攻撃を出しづらかったことなどもあるかもしれないが、この試合で学んだことは多かったはず。

今回は王座転落となってしまったが、さらにタイで新たな試合の話も来ているだけに、気持ちを新たに取り組んでほしい。

(Photo&Text 早田寛 Hiroshi Soda  S田タイ写真日記はこちら)


2017年5月5日
タイ・ランシットスタジアム
ペッティンディープロモーション・True4Uムエタイ
True4Uフライ級王座防衛戦(112P契約)
×イッセイ・ウォーワンチャイ(石井一成・現True4Uフライ級王者)
○センソン・エラワン
判定(48-49 48-49 47-49)

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