【ムエタイ】タイで福岡勢、12名が日タイ対抗戦に参戦・大会結果。7/30(日)

(Photo & Text 早田寛 Hiroshi Soda)

本場のムエタイで闘える日本人選手の育成を目標に掲げるウォーワンチャイプロモーションが、福岡勢を率いてタイ遠征をおこなった。
今回のタイ遠征はエクシンディコンジムJAPAN、萬田道場、武湧会の合同により、総勢14名で結成。
うち、12名がサムットサコンケン県エクシンディコンジム本部特設リングにて、日タイ対抗戦を開催。
同大会は全21試合、大規模な興行としてタイのムエタイ誌でも大きく取り上げられ、関係者らの話題を集めた。

2017年7月30日
スックワンチャイ ミトラパープ・タイ・ジープン(日タイ交流戦)
タイ・サムットサコン県
エクシンディコンジム・タイランド



第9試合 27㎏契約
林田健蔵(萬田道場)
VS
サミングデート・チョータナポラン
(結果:林田健蔵 1RTKO勝利)
林田健蔵はタイが初めてながらも強烈な前蹴りやキレのある左ミドルが印象的。
接近戦では一瞬の隙を詰め、膝や縦肘もきめ初回TKO勝利。
そのテクニシャンぶりには驚かされた。

 

第10試合 27㎏契約
高橋修一(エクシンディコンジムJAPAN)
VS
ヨードセンチェン・チョータナパラン
(結果:高橋修一 1RTKO勝利)
高橋修一は相手との距離に合わせミドルや膝を上手く使い分ける。
組んだ状態から膝を急所に決めると相手が腹を抱え倒れ込んだ。
その都度どの技を出すか瞬時に判断し出せることは大したもの。

 

第11試合 30㎏契約
石井寿来(エクシンディコンジムJAPAN)
VS
ランボー・トーラクソン
(結果:石井寿来 判定勝利)
去年は膝蹴りでKO勝ちしている石井寿来。今年は更にテクニシャンぶりを披露してくれた。
相手との距離に合わせ、ミドルと膝蹴りを使い分け、
そしてパンチでは顔面だけではなく隙をみて強烈なボディー打ちへ切り換えるなど、その技術はピカイチだった。
次回のタイ遠征では、どんな闘い方をみせてくれるのか今から楽しみである。

 

第12試合 34㎏契約
和田瑠華(萬田道場)
VS
プラホン・エクシンディコンジム
(結果:和田瑠華 判定勝利)
この遠征唯一の女子選手、和田瑠華。右ローキックを軸に試合を着見立てるが、
ラウンドが増すごとに互いの強打が交差。
相手の膝蹴りが何発も腹に刺さるが、闘志全開で相手に襲いかかる姿には感動を集めた。
スタミナもあって闘う心もあり、その可愛らしさとのギャップで、タイでもたちまち人気者に。
今後が楽しみだ。

 

第13試合 31㎏契約
渡邊愼一(武勇会)
VS
ペットサラウット・マッドアートサンディバン
(結果:渡邊愼一 1RTKO勝利)
渡邊愼一の打撃はとにかくスピード感満点。ミドルを決め相手との間合いを掴むと、
一気に距離つめ膝の連打。この膝が相手の腹に刺さり、一瞬のうちのKO劇となった。
本場で、しっかりと技を決めれる事はたいしたもの。
もっと日本で練習してきた事を色々出したかっただろうが、初回KO勝利は日ごろの練習の成果が出せた結果だろう。

 

第14試合 35㎏契約
押川大也(エクシンディコンジムJAPAN)
VS
ペットディースック・ルークスワン
(結果:押川大也 4RTKO勝利)

押川大也はリーチの長い相手のミドルをスウェーでサッとかわし、
そこからミドルキックにつなぐなど、しっかりした攻防ができた。
そして一気にラッシュをかけ、KO勝ちするまでにも一度ダウンを奪取。
試合後半からの、あの連打打ちには驚かされた。あの速さにはタイ陣営も驚いただろう。

 

第15試合 73㎏契約
アイアンホース・田中(TEAMバナナ)
VS
ダラートン・ルーククロンタン
(結果:ドロー)

アイアンホース田中は総合などの試合経験が豊富だが「タイでムエタイで闘うのが夢だった」という。
入場からフレンドリーなパフォーマンスで会場の注目を集めると、対戦相手が一瞬戸惑いの表情を見せるも、
試合は強打の連打に。アイアンホース田中は本場タイ初戦ながらも、日頃からの試合勘で上手く闘い抜いた。

 

第16試合 37㎏契約
嶋田大輝(エクシンディコンジムJAPAN)
VS
ペットジャスック・スークスワン
(結果:嶋田大輝1RTKO勝利)

初回から右ミドルを連射。そこからハイキックをヒットさせると、すぐに距離を詰めパンチラッシュにつなぐ。
右ストレートの強打に相手も後ろのめりに倒れ込みダウン。嶋田大輝は初回TKO勝利を決めた。
常に技を出し続け、相手に圧力をかけた事、そしてその気迫が良かった。

 

第17試合 39㎏契約
中川一臣(萬田道場)
VS
チェドスーチャイ・ムアードアートサンティバン
(結果:中川一臣 判定勝利)

中川一臣は、蹴りからパンチ、パンチから蹴りと打撃を流れの中で出せたことが良かった。
相手選手も強打のある試合巧者だったが、打ち勝って圧勝できたことは、今後への自信につながっただろう。
最終5ランドまで、前に出て打ち合うスタミナは大したものだった。

 

第18試合 44㎏契約
出口乱馬(武勇会)
VS
ノッパドル・マンプルンロージャン
(結果:ノッパドル1RTKO勝利)

出口乱馬は、初回開始間もなく、タイミングよく相手の攻撃を顎にもらってしまい、あえなくKO負けしてしまった。
練習してきた事を出す前に試合が終わってしまい、残念であったが、また日本で特訓を積んでタイのリングに戻ってくるだろう。
その時は蹴りや膝、パンチを存分に見せてほしい。

 

第19試合 48㎏契約
中村匠(エクシンディコンジムJAPAN)
VS
ノッパガオ・マンプルンロージャン
(結果:ノッパガオ 判定勝利)

中村匠は自身よりも長身の相手で、攻撃を当てるのも難しかったかもしれないが、
徐々に相手の懐へ入り、多くのローやパンチをヒットさせる。
前に出る中村匠に対し相手も根性を見せ、白熱した乱打戦になる。
特に後半戦で一発KO勝利となるか!?という大きなパンチも当てたが、今回は判定負けとなってしまう。
負けはしたが、タイ選手との打撃戦に挑み、自身の技を多くヒットさせたことで大きな自信となっただろう。
どちらが勝者となってもおかしくない試合だっただけに、また来年での遠征勝利に期待しよう。

 

第20試合 56㎏契約
松井蓮汰(萬田道場)
VS
センセーブ・マンプルンロージャン
(結果:松井蓮汰 判定勝利)

もうこれでタイ8戦目となる松井蓮汰は、ムエタイを意識した闘いを見せる。。
相手の蹴りをスウェーでかわすと、サッとミドルを返し距離が詰まると肘、膝とスムーズにかえした。
対戦した相手も試合巧者だたが、松井の技の多彩さの方が上をいっていた。
相手との距離感を上手く察知し、瞬時に有効な打撃を合わせてゆく。
タイで試合を重ねるごとに上達を見せる松井。関係者らはそろそろラジャダムナンやルンピニーへの参戦も検討している。

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