【ルンピニー】志朗がルンピニーのテレビマッチ出場も惜しくも判定負け 7/22(土)

(Photo&Text 早田寛 Hiroshi Soda)

志朗がルンピニースタジアムでのテレビマッチに参戦した。

前回6月30日の勝利では強打とスタミナ面を認められ、タイ国内において志朗の存在感を知らしめることができた。
この好評価を受け、3週間間隔で再びルンピニーのテレビマッチ出場のチャンスを手にした。

対戦相手の度重なる変更などもあったが、試合2日前にゲンサック・サックランシットに決まる。
身長が176㎝もあり、組んだ試合運びを好む選手だ。

ギャンブラーからの試合前レートは7-4で志朗有利と出ていた。それだけ好評価を受けている証拠だ。

志朗は初回から積極的に右ローを当てていった。そしてパンチにつなぐ。2ランドに入ると、志朗の蹴りのスピードについていけないのか、志朗の放つローキックのほとんどが、ゲンサックの太ももにヒット。

志朗はそこからパンチ、肘打ちにつないだ。ゲンサックは次第に防戦一方となってゆく。
この流れが続けば志朗のKO勝利か!?というところで、2ランド終了ゴング。

3ラウンドに入り、ゲンサックは距離を詰めてきた。これは想定通りだったが、
本来、接近戦主体の選手は3ラウンドの時点ではスタミナを温存し4ラウンドから逆転を狙って前に出てくる場合が多いが、これは2ラウンド中に志朗の攻撃の多彩さがあまりにも目立ったため、ゲンサックも“後がない”事を悟ったのだろう。
ゲンサックは必死に組んでくるも、目立った膝のヒット数もなく、むしろ組んで志朗のスタミナを奪ってゆく作戦だったのか。

4ランドに入っても、組んだ状態は続いた。ここでゲンサックの目立った攻撃はなかったが、
それでも組んだ状態に入るだけで、判定素材に影響するとされている勝敗賭け率がどんどんゲンサック側に流れていく。
「ゲンサックが長身だ」というだけで、“首相撲の体勢になったらゲンサックが有利だろう”という先を見越した賭け率の移動だった。

だが実際には志朗のパンチの精度も高く、ゲンサックの顔面から汗しぶきが飛び散るほどの大きなヒットを多数みせた。
最終ラウンド、賭けで自分が有利と悟ったゲンサックは、ここで判定勝ちに備え、若干下がり始めた。
志朗は一発でも多くのパンチを当てに前に出る。バックブローも決めたが、ゲンサックは距離を詰め、組んだ状態で時間稼ぎに移行。

志朗は残された時間、大きなパンチを多数ヒットさせたが終了ゴング。ゲンサックに勝ち逃げされてしまった。
試合前半にKO勝ち寸前までダメージを与えておきながらの、悔しい敗北だった。
今回はギャットペットジム移籍後3戦目で、初敗北となってしまったが、だが試合内容は評価され、ギャトペットプロモーションから新たな課題を与えられた。

今後は、このゲンサックの様な長身選手との試合をさらに増やしてゆくことを告げられる。
負けはしたが、この試合で関係者らの評価を得ることができた。

志朗自身も「ギャットペトジムに移籍後、初めて試合内容を褒められた」と語っており、今後に期待されている事を伺えた。
志朗は、ビザの関係で日本に一時帰国するが、またすぐにタイに戻り、タイでの選手活動に専念する。


2017年7月22日ルンピニースタジアム
スックムエタイギャットペットスーパーファイト
第3試合 123P契約
シロー・ペットギャットペット (志朗:Bewell)
ゲンサック・サックランシット
(結果:ゲンサック 判定勝利)

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