元プロムエタイ協会フライ級王者の福田海斗(キング・ムエ)が16日(金)タイ中部サラブリー県バーンモースタジアムで行なわれたTVマッチ「スック ムエディーサラブリー」に出場、「ムエサイアム中部地区」のスーパーフライ級王座決定戦に臨み、3RKOで見事王座を獲得した。
この「ムエサイアム」タイトルは、新たに新設されたムエタイ王座でタイの4地区(中部、北部、東北部、南部)のチャンピオンを決め、秋頃を予定に統一王者を決めるというもの。福田は現在所属するノーナクシンムエタイジムがある中部の115ポンド(スーパーフライ級)の2位にランクインしており、今回ランキング1位のチャッサー・オーボートーラムポンタマイと王座決定戦を行なった。
試合前賭け率は、数々の強豪選手と試合をして名前が知られている福田がリード。試合運びを序盤こそ静かな展開であったが、第2ラウンドから両者ヒートアップ。福田が得意の首相撲に持ち込むも、チャッサーも福田をよく研究しているのか、福田のヒザのタイミングを盗んで上手くかわし、逆にヒザを蹴り込む。首相撲での左右の動きが素早く、福田はなかなかヒザを蹴ることができない。しかし、福田が構わず鋭い出足で前に出て、ペースを掴んでいく。第2ラウンド終了時、賭け率はは5-3で福田がまだリード。そして第3ラウンド、福田に合わせて一気にペースを上げ若干スタミナ切れが見えるチャッサーに対し、福田は同じく前へ。徐々にチャッサーが下がるようになり、ここで福田はスタミナ切れの選手には一番有効なボディへのパンチ。露骨に嫌がるチャッサー、ロープに釘付けにしてヒザの連打を浴びせる福田、最後は顔面へのヒザ蹴りで勝負を決めた。
久々の勝利となった福田、メジャースタジアムでは連敗が続いているものの、この日のTVマッチでもメインイベントに組まれており、また試合前賭け率でもリードするほどその名前が知られている。今後はメジャースタジアムではへ戻り、ランキング入りを目指す。
試合後プロモーターであるウィナイ・ナックシン氏は、
「カイトは次、7月のラジャダムナンスタジアムで試合をさせる。まだランキング選手とはできないが、セミファイナルくらいでランカーに近い相手を用意する。」と3週間後のラジャダムナンスタジアム出場が決まった。
国内外で福田の活躍は注目を集めており、外国人ムエタイ選手のパイオニアとしてどこまで行けるか、福田の新たな挑戦に期待がかかる。
6月16日(金)サラブリー県バーンモースタジアム
※ムエサイアム中部115ポンド王座決定戦
カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者)
3RKO
×チャッサー・オーボートーラムポンタマイ(タイ)
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