【アマチュア大会】5/21(日) MuayThai Super Fightアマチュア大会・スック ワンキントーン、ジュニアムエタイ西日本王者決定トーナメント結果

5月21日(日)MuayThai Super Fightアマチュア大会「スック ワンキントーン」(京都・ガレリア亀岡)が開催された。今大会では、ジュニアムエタイ西日本王者を選出する “西日本王者決定トーナメント” が行なわれ、4階級の西日本王者が誕生した。

※30kg級トーナメント
30㎏級は7名がエントリー、優勝候補筆頭は現WPMFジュニア王者の石井寿来(エクシンディコンジムJAPAN)。「KNOCKOUT」やタイで名を馳せる石井一成を従兄に持ち、まさにムエタイサラブレッドだ。その石井が順当に勝ち上がり決勝戦にコマを進めた。反対ブロックからは新鋭の熊本風真(伊藤道場)が進出、関西VS九州の対決となった。
序盤からサウスポーの石井が左ミドル・左前蹴りで先制、首相撲に持ち込む。ステップを踏む熊本は石井に入り際にパンチを合わせ、テクニックの高さを見せる。熊本は懐に入ってパンチをまとめたいところだが、石井は上手く下がりながらミドルを合わせ、首相撲へ。首相撲の展開では石井が一枚上手で熊本はヒザを受けてしまう。終盤になっても熊本のスピードは落ちず、コンビネーションがクリーンヒットするも、石井の首相撲に分断されまとめることが出来ない。石井は左ミドル、左テンカオをしっかり決め、判定は石井へ。見事西日本を制した。

30kg級西日本王者決定トーナメント決勝
○石井寿来(エクシンディコンジムJAPAN)
判定(3―0)
×熊本風真(伊藤道場)

 

※34㎏級トーナメント
同じく7名がエントリーした34kg級、元WINDY SUPER FIGHT王者の松田龍聖(大原道場)が2回戦で敗れる波乱。その松田を下した杉浦輝(WBCジュニアリーグ28kg王者/拳心會館)と、ジュニア離れしたパンチテクニックを持つ伊藤千飛(伊藤道場)の対戦となった。伊藤はスタンスを広めにとり素早いフットワーク。杉浦は細かく蹴りを出すが、伊藤は軽々とステップでかわす。近づけば回転の速いパンチで杉浦のアゴを跳ね上げ、場内の度肝を抜く。しかし、中盤は杉浦がプレッシャーを掛け、伊藤に負けじと素早いコンビネーションと首相撲で勝機を見出す。この作戦が徐々に功を奏し、首相撲の展開でスタミナを奪われたか、伊藤のスピードが鈍る。しかし最終第5ラウンド、伊藤が意地を見せ下がりながらのカウンターパンチを打つ高等テクニックでダメージを与え連打も決まる。そのまま判定となり、2-1のスプリットながら杉浦が接戦を制した。

34kg級西日本王者決定トーナメント決勝
○杉浦 輝(拳心會館)
判定(2―1)
×伊藤千飛(伊藤道場)

 

※38㎏級トーナメント
今大会のトーナメント最多13名が出場した38kg級、決勝に勝ち上がったのは優勝候補筆頭・平松弥(岡山ジム水島道場)と、こちらも優勝候補の山口瑠(拳心會館)が順当に決勝へ進んだ。試合は序盤から激しくパンチ・キックが交錯する。片方がパンチを打てばきっちりミドルを返し、ミドルを蹴ればパンチをカウンター、組んでの攻防もプロに引けを取らないハイレベルな攻防が展開される。中盤はパンチテクニックに勝る山口が左フックを当て、組んでも平松をコントロール、徐々にペースを握る。ポイントを奪われた平松は、第3ラウンドから前へ前へ。先手で攻めるものの、うまく山口にディフェンスされペースを奪い返せない。しかし、山口もやや疲れが見え、平松陣営は終盤勝負をかける。最終第5ラウンド、怒涛の攻めを見せる平松。防戦一方の山口だが、要所要所で首相撲に捕らえコカしポイントを死守。判定はスプリットとなったが、2―1で山口が守りきった。

38kg級西日本王者決定トーナメント

×平松 弥(岡山ジム水島道場)
判定2―1
○山口 瑠(拳心會館)

 

※42kg級トーナメント
4名で争われた42kg級トーナメント、現王者の数島大陸(及川道場)が出場。誰が数島をストップするか、に注目が集まった。数島は準決勝で強豪・横山大翔(拳心會館)を撃破、順当に勝ち上がった。反対ブロックからは名門LEGENDジムの新鋭・増田心が進み、この両者で決勝が争われた。
サウスポーの数島は鋭い左ミドルを連打。増田も右ミドルを返すが、体格に勝る数島とのパワーの差は歴然。組んでも何度もコカし、第2ラウンドに入るとパンチで攻め込む。最後はボディへのパンチでKO勝利。

※42kg級西日本王者決着トーナメント

○数島大陸(及川道場)
2RKO
×
増田 心(LEGENDジム)

 

今大会は関西圏での開催となったが、これまで関西圏はグローブ空手やK-1ルールが盛んである反面、ムエタイルールはなかなか行われてこなかった。しかし、今大会に出場した関西圏のジム、拳心會館、伊藤道場などはグローブ空手の打撃テクニックに加え、首相撲もしっかりと対応し完成度の高いネオ・ムエタイを体現しており、関東圏の
選手を上回るレベルであろう。今回の各階級王者たちは、次回8月6日(日)名古屋で開催の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」内で行なわれる「ジュニアムエタイ日本一決定戦」で東日本王者と対戦する予定。

(MuayThai Super Fightリリースより)

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