【K-1】初代ウェルター級王座決定トーナメントの組み合わせが発表に 9/18(月・祝)

【興行名】K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~
【日 時】2017年9月18日(月・祝)
【時 間】開場・13:00 本戦開始・15:00
【場 所】スーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
【主 催】K-1実行委員会

 


6月11日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、9月18日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」の対戦カードが発表された。

新階級=ウェルター級(-67.5kg)の初代王者を決めるトーナメントの出場選手・組み合わせが決まった。

会見の冒頭では宮田充K-1プロデューサーは「これまでK-1では色んなメンバーと色々な階級でトーナメントをやってきて、レベルが高いトーナメントやライバル関係があるトーナメントを行ってきました。今回のウェルター級に関しては、とにかく激しくなるという予感しかありません」と挨拶。「僕の感覚としては大激戦・大爆発間違いなしのメンバーが揃いました」という期待の言葉と共にトーナメントの対戦カードが順に発表され、各選手が試合に向けての意気込みを語った。

[K-1 WORLD GP 初代ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]
(1)渡部太基VSモハン・ドラゴン
(2)山際和希VSメルシック・バダザリアン
(3)塚越仁志VSハン・ウェンバオ
(4)久保優太VS木村”フィリップ”ミノル

[K-1 WORLD GP 初代ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
(1)の勝者VS(2)の勝者
(3)の勝者VS(4)の勝者

[K-1 WORLD GP 初代ウェルター級王座決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]


トーナメント一回戦・第1試合は渡部太基vsモハン・ドラゴンの激闘派対決だ。渡部は第4代Krush-67kg王者として活躍し、K-1にはスーパー・ウェルター級(-70kg)で参戦し、今回はベストウエイトであるウェルター級での参戦となる。

一方のモハンは“ネパールの剛腕”と呼ばれるハードパンチャーで、今回がK-1には初参戦。これまで様々な団体で活躍し、昨年からはKrushでも大暴れ。今年2月のKrush-67kgタイトルマッチでは現王者・塚越仁志に敗れてはいるものの、ファーストダウンを奪って後楽園が揺れる大激戦を演じている。

宮田プロデューサーも「これぞ第1試合という激戦必至のカード。間違いなくトーナメントに火をつける導火線の戦いになる」と語るカードで、渡部・モハンともに噛み合う試合になると口を揃えている。

渡部太基
「K-1の初代王者を決めるトーナメントに選ばれて、すごく嬉しく思います。何が何でも3試合戦い抜いてK-1のベルトを持って帰ります。モハン選手は外国人特有の1発がある選手で、ガンガン前に来るので自分と噛み合うと思います。

今回はトーナメントなので、あまり付き合わずにしっかり勝ちたいと思います。誰と戦っても激闘になると思いますが、みんな馬鹿じゃないので、トーナメントの戦い方をしてくると思います。自分は命を削ってでも3試合勝ちにいきます」

モハン・ドラゴン
「1試合1試合記憶に残る試合をして勝ち続けます。渡部選手は私と同じようにガンガン前に来て戦うタイプなので、トーナメントの中で一番盛り上がる試合になると思います。どちらかが1Rで倒れる試合をして、夢だったK-1の舞台で勝ち続けます。

今回は誰が優勝してもおかしくないメンバーが揃いました。どの階級のトーナメントよりもアグレッシブな戦いになって、どの階級のトーナメントよりも盛り上がる試合が多いと思います。私はただ勝つだけでなく、盛り上げる試合を勝ち続けます」


トーナメント一回戦・第2試合は山際和希vsメルシック・バダザリアンとなった。山際は城戸康裕や谷山俊樹らを輩出した谷山ジムから初参戦するファイターだ。大学時代に学生キックのチャンピオンとなり、プロのリングでもBigbangウェルター級王座を保持。過去に同トーナメントに出場する渡部とモハンに勝利し、久保優太とも引き分けるなど安定した実力を持っている。

対するバダザリアンは宮田プロデューサーが「このトーナメントの隠し玉」と自信を持って送り出すファイターで、アルメニア出身・アメリカ在住のファイター。4月大会で武尊と激闘を繰り広げたビクトー・サラビアと同門で“中国ウェルター級最強の男”チュー・ジェンリャンからも勝利している。

宮田プロデューサーは「山際選手はバランスのいいクレバーなファイターで、バダザリアンは超アグレッシブなファイター。対照的な2人による試合になりました」と見どころを語り、その言葉通り、山際とバダザリアンはそれぞれ対照的なコメントを残した。

山際和希
「私は渡部選手に完封していて、モハン選手にもKO勝ちしています。また第3代Krush-67kg王者の牧平圭太選手にも勝っていますし、K-1ウェルター級のエースである久保選手にも引き分けているので、トーナメントに呼ばれて当たり前だと思っています。

バダザリアン選手はサウスポーのゴリゴリのパンチャーという印象です。かなりパワーがあるタイプだと思いますが、私に攻撃は当たらないですし、普通に戦えば勝てると思います。みなさん激しい試合をする選手たちだと思いますが、私は私の戦い方を貫いてダメージなく優勝できるかなと思います。私が9月18日にベルトを巻いていると思います」

メルシック・バダザリアン
「K-1は世界でもトップレベルのプロモーションで、そのトーナメントに出ることは自分の夢だった。俺は好戦的なファイトスタイルで、トーナメントでは色々な蹴り技を披露したい。ウェルター級には激しい試合をする選手が多いと聞いているが、俺も自分の試合が常に最高だったと思われるファイターを目指している。そして必ず憧れのK-1でチャンピオンになる」


トーナメント一回戦・第3試合には現Krush-67kg王者の塚越仁志が登場。中国の超新星ハン・ウェンバオと対戦する。塚越はKrushで数々の激闘を演じてきたファイターで、渡部との2度に渡る死闘はKrush史上最高レベルの試合として語り草になっている。

対するウェンバオはWLF-70kg新人王の肩書を持ち、初代ライト級王者ウェイ・ルイらと同じ中国の格闘技団体「Glory of Heroes」に所属する新鋭。トーナメント出場選手中最年少の20歳だが、これまで23戦して20勝3敗という戦績を誇る。

当初、K-1実行委員会ではチュー・ジェンリャンにオファーを出していたが「K-1ウェルター級のリミット(-67.5kg)がジェンリャン選手のベストウエイトよりもやや重いということでした。そこで中国サイドから推薦されたのがウェンバオ選手です」(宮田プロデューサー)。中国では67kg前後の選手層が厚く、その中で最も勢いに乗っているのがウェンバオで、宮田プロデューサー曰く「闘志の塊のような選手で、危険な香りが漂うファイター」だ。

塚越はKrush王者としてK-1のリングに立つ想いを熱く語り、ウェンバオからK-1でインパクトを残すというコメントが発表された。

塚越仁志
「今回、初めてK-1に参戦させていたただきます。ただし僕はK-1のベルトが欲しいわけではなく、自分が持っているKrush-67kgのベルトをもっと輝かせることが目的です。僕はKrushに育ててもらって、10年間かけてKrushのベルトを獲りました。K-1のベルトは素晴らしいものですが、トーナメントで優勝したらベルトは返上してもいいと思っています。『世界一強い男はKrushのリングにいる』『Krushに上がってこい』とK-1に喧嘩を売ります。

対戦相手のウェンバオ選手はほとんど退かずに、どんどん前に出て来て力強いイメージがあります。出場選手はみんなそれぞれ覚悟を持って、トーナメントに出場すると思います。宮田プロデューサーが言う通り、誰が勝ってもいいストーリーになると思います」

ハン・ウェンバオ
「みなさんこんにちは、ハン・ウェンバオです。9月18日のK-1初代ウェルター級王座決定トーナメントに出場できて本当に光栄です。K-1は日本最強の格闘技イベントです。そのリングで自分の強さを世界の格闘技ファンにお見せしたいと思っています。私は絶対に皆さんの期待を裏切りません。ハン・ウェンバオをぜひ応援してください!」


そしてトーナメント一回戦で最大の注目カードは一回戦・第4試合の久保優太vs木村”フィリップ”ミノルだ。久保と木村は同じFighting Kairosに所属していた元同門であり、互いに兄弟のように慕っていた仲でもある。これまでK-1のリングで卜部弘嵩と功也による兄弟対決が実現しているが、それと同様の対戦になったといっても過言ではない。

宮田プロデューサーは「お互いにプロ意識の高い選手で試合が決まった以上、トーナメントにふさわしい最高の試合を見せてくれると思います」と期待を寄せ「久保選手がベストウエイトのウェルター級でK-1のベルトを獲れるか? 木村選手はワンデートーナメントが鬼門という印象があるので、この試合をどう戦うのか?に注目しています」。久保と木村はそれぞれ今回の一戦に向けての心境を明かした。

久保優太
「このオファーを受けた時に、一度オファーを断りました。決勝ならまだしも一回戦でミノルくんが相手だと私情が入って戦いづらいと思ったからです。僕も50戦以上戦ってきて、このような試合は今までになくて、こういう試合で勝てるかどうかが僕の課題だと思います。

ミノルくんはファイターとしてパンチがあって蹴りも上手い選手です。今日の会見でも僕はオドオドしていますが、ミノルくんはこの会見でも覚悟が決まっている感じがして、選手として僕よりプロだなと思いました。彼の覚悟は個人的に凄いなと思います。

僕にとってミノルくんは身内のようで弟みたいな存在です。一緒に血と汗を流して、切磋琢磨してきた仲です。年下ですけど尊敬できる存在ですし、一緒に頑張ってきた選手なので複雑です。プロとして鬼になれるかどうか…正直、まだ分からないです。

楽しみな気持ちもありますが、不安な気持ちもあります。でも僕も今までたくさん頑張ってきて、色んなトーナメントを制してきて苦労もしてきたので、自分自身を信じて当日を迎えたいです。今まで僕は色々とトーナメントを経験してきて、ウェルター級トーナメントの開催が決まった時点で、ここで優勝したいと思っていました。僕とミノルくんと勝った方がトーナメントで優勝すると思います」

木村”フィリップ”ミノル
「僕は17歳の時に久保選手の背中に心から憧れて東京に来ました。久保選手は世界のトップ中のトップの選手で、世界が認める一流のトップファイターだと思います。

僕は人生を預けるつもりで、彼の背中を追いかけて上京してきました。精一杯、彼のことを追いかけてきましたが、彼の背中はなかなか遠くて…彼が数々のベルトを巻く一方で、僕はなかなかベルトを巻けませんでしたが、僕は彼がベルトを巻く姿に何度も涙を流して心から喜びました。

所属が変わるまでずっと一緒に練習していた選手で、僕に色んなことを教えてくれた大好きな兄貴です。そして誰よりも親切に『戦いというものが何か?』『リングに上がったら殺し合わないといけない』と教えてくれたのが久保選手でした。トーナメントの1回戦でその教えを思いっきりぶつけます。

10代の頃から追いかけていた選手と試合が出来ることに喜びを感じますし、この喜びをファンの人にも分かってほしいです。本当に心から幸せに感じます。誰よりも僕が楽しみにしているし、僕は久保選手をブッ殺します。

一回戦でこんなカードが組まれたからには、一回戦で勝った方が優勝しないとファンの気持ちの整理も付かないと思います。僕は渡部選手と違って馬鹿にならないとトーナメントでは勝てないと思うので、3試合思いっきり馬鹿になって、リミッターを外してパンチを振り回したいと思います」

今回は激闘派揃いのトーナメントであると同時に対戦経験のある選手も多く、どんな勝ち上がりになっても興味深い顔合わせとなる。質疑応答で「決勝で戦いたい相手は誰か?」と質問が挙がると、各選手からそれぞれ違う名前が挙がった。

渡部太基
「塚越選手とは1勝1敗なので、トーナメントの決勝という最高の舞台で決着をつけたいと思いますけど…木村選手と戦ったら盛り上がると思うので、決勝で木村選手と戦いたいです」

モハン・ドラゴン
「2月に塚越選手とKrushのタイトルマッチで戦って盛り上がる試合になったので、決勝でもう一度戦ってさいたまを盛り上げたいです」

山際和希
「決勝には久保選手が勝ち上がってくると思います。ただ僕は過去にKrushで塚越選手に負けているので、予想では久保選手、戦いたいのは塚越選手です」

塚越仁志
「僕は渡部選手と1勝1敗なので、お互いに決勝まで勝ち上がってトーナメントの決勝で決着をつけたいです」

久保優太
「皆さんは色々と因縁があるみたいですが、僕はK-1の世界トーナメントなので、強いと聞いているメルシック・バダザリアン選手に勝って、K-1の世界一になりたいと思います」

木村”フィリップ”ミノル
「間違いなくヤバいトーナメントになると思うんですけど、因縁や色んな感情が入り混じったトーナメントがK-1の魅力だと思います。で、決勝は渡部選手と戦いたいですね。お互いダメージがあっても、分かりやすい試合が出来ると思うので決勝で待っています」

因縁とストーリーが絡み合い、一回戦から激闘必至のトーナメント。人類最“激闘”区=K-1ウェルター級の頂点に立つのは誰だ!?

 

(K-1リリースより © M-1 Sports Media)


トーナメント

一回戦(1) 3分3R(延長1R)
渡部太基(ゴールデングローブ/元Krush -67kg王者)
モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾/元MA日本スーパーライト級王者)

一回戦(2) 3分3R(延長1R)
山際和希(谷山ジム/Bigbangウェルター級王者)
メルシック・バダザリアン (アルメニア/ムエタイ・アメリカジム/中国WLF -67kg級世界王者)

一回戦(3) 3分3R(延長1R)
塚越仁志(K-1ジム・シルバーウルフ/Krush -67kg王者)
ハン・ウェンバオ(中国/大東翔クラブ/CFP/中国WLF -70kg級新人王’16)
一回戦(4) 3分3R(延長1R)
久保優太(K-1ジム五反田チームキングス/元Krush -67kg王者)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Team Philip/GSA/WSR)

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