11月4日(金)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー王座決定トーナメント~」(※-57.5kgから名称変更)の一夜明け会見が行われた。
昨日の大会ではジェイミー・ウィーラン、ユン・チー、小澤海斗を撃破し、初代フェザー級王座決定トーナメント優勝&K-1史上初の2階級制覇を成し遂げた武尊。一夜明け会見にはK-1で2本目となるフェザー級のベルトを肩にかけて登場し、昨夜の激闘を振り返った。
「昨日は本当に応援ありがとうございました。一夜明け会見にこれだけたくさんの人たちに来てもらえると思っていなかったのでびっくりしました。昨日のトーナメントは、ずっと“挑戦”と言っていたのですが、なんだかんだプレッシャーが大きくて、2カ月前から追い込みを始めて毎日がプレッシャーとの戦いでした。なので決勝が終わって(渡辺)雅和さんの顔を見た時はプレッシャーから解放されて涙が止まりませんでした。
試合内容としては一回戦からすごく強い選手(ウィーラン)で、正直こっちのブロックはやばいなと思っていました。僕はトーナメントで一番最後の登場で、他の選手がみんな倒して勝っている姿を見て、自分も倒さないといかないといけないと思っていたら倒せなくて…。一回戦が終わってあちこち痛めていたんですけど、準決勝(VSチー)は気持ちで戦うしかないと思って気合いで頑張りました。
ユン・チー選手は今までやった中で一番フィジカルの強さを感じて、パンチや攻撃も強かったし、久しぶりに相手の攻撃が効きました(苦笑)。準決勝が終わった時は本当に身体がボロボロだったんですけど、会見で言った通り、小澤選手がちゃんと決勝まで上がってきたし、ああやって最高の舞台で戦える機会はそうないと思うので、自分が壊れてもいいと思って思いっきり戦いました」
試合を終えてから一夜明け会見まで「一睡もしてないです(笑)。みなさんからいただいた連絡やSNSのコメントを全部見ようと思ったんですが見切れませんでした」と反響の大きさに驚いたという武尊。
各界の著名人が武尊の応援に駆け付けたことがSNS上でも話題にもなっており「あれだけ豪華な人たちが応援に来てくれて、カッコ悪い姿を見せられなかったし、大好きな人たちの前でチャンピオンになる姿を見せたいと思って戦いました」と周囲の声援は武尊を後押しする大きな力になっていた。
トーナメント3試合ともすべて過酷な戦いだったが、その中でも注目を集めたのは決勝戦で実現した小澤との因縁の再戦。武尊は改めて小澤との対戦を振り返った。
「本当はKOで終わらせたいと思ったんですけど準決勝で右の拳をやっちゃって、両足もボロボロで出したい攻撃が出せませんでした。ダウンを奪ったのは全部左だったんですけど、右で殴ると骨が鳴ってるような感じでした。でも最後は気合いで右で殴ったし、相手の気持ちの強さも感じて、最後に殴り合えたのは楽しかったです。
(ライバル関係は終わる?)もともと僕は(小澤を)ライバルだとは思ってないし、このトーナメントで黙らせたかったんで。(小澤が)過酷なトーナメントを決勝まで上がって来て、気持ちの戦いが出来た部分に関しては“ありがとう”と言いましたけど、嫌いなことは変わらないし、次もう一回やったらぶっ倒します」
昨日の優勝でK-1史上初の2階級制覇を成し遂げた武尊は「世界にはまだまだ強豪がいると思うので、このベルトの価値を高めるために世界の強豪をぶっ倒したい。僕の知らないところで僕の名前を挙げている舐めている選手がいっぱいいて、俺に勝てると思っている選手がいると思うんで、そういう選手にはK-1のリングに上がって欲しい」とフェザー級のベルトの価値を上げると宣言。
さらに「K-1でスーパースターになるために(2階級制覇は)クリアしないといけない壁だと思ったし、もっとたくさんの人にK-1を見てもらいたい。命を削って戦う姿は感動するし、僕もK-1のそういう戦いを見てこの世界に入りました。だからもっともっとそれを世間の人に届けたいし、K-1をもっとたくさんの人に広めて、僕も最高の試合を見せて、もっと『K-1最高!』と言ってもらいたいです」とK-1王者として、K-1を引っ張る覚悟を語った。
なお試合後には年末RIZINへの出場アピールもあった武尊だがウィーラン戦で左足を痛め、チー戦でも右拳を負傷。「どこがどうと言いだしたらキリがないくらいボロボロです(苦笑)」と過酷なワンデートーナメントでダメージを負った。一夜明け会見では改めてRIZIN出場について「出たいとは思っていますが、怪我の診断の結果を見て考えたい」としている。
(K-1リリースより © 2014.M-1 Sports Media)
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